近年自然や人体にやさしいコーティング方法として、注目を集めている「無光触媒コーティング」をご存じでしょうか。無光触媒コーティングは、人体に悪影響の少ない無機溶剤を用いたコーティングです。光がないと効果を発揮しない光触媒コーティングと違い、光を必要としないなどのメリットがあります。
そこで今回は、無光触媒コーティングの流れについて、仕組みやメリットなどと共に紹介していきます。
無光触媒コーティングとは
まずは「無光触媒コーティング」とはどういったものなのか、簡単にご説明しましょう。
建物の外壁や窓ガラス・家具、収納・水回りなどの設備は、徐々に劣化していきます。とくに外に面した外壁や窓ガラスといった場所は、毎日外気の状態や気候に常にさらされているため負担も大きく、風雨など外的要因によってひび割れが起きるなど、傷がつきやすいです。
こうした破損や劣化をできる限り防ぐために行われるのが、「コーティング」です。コーティングは、劣化から外壁や窓ガラス・家具の表面を守り、長期的に健全な状態を保持するために表面に塗装します。
また、ただ表面を守るだけでなく、さまざまな効果を発揮するコーティングも存在します。そこでご紹介したいのが「光触媒コーティング」です。これはとくに室内設備や水回りなどを対象に使われており、光を当てることで消臭・抗菌・除菌効果を発揮します。ただし、光を当て続けないと効果を発揮できませんでした。
そこでデメリットを補う形で登場したのが、光を必要とせずに消臭・抗菌・除菌効果を発揮するコーティング方法が、「無光触媒コーティング」です。
無光触媒コーティングのメリット
それでは無光触媒コーティングのメリットを、簡単に紹介しましょう。
・人体に影響の少ない環境にやさしい素材「リン酸チタニア」を主原料にし、安全性が高い
・無機溶剤なので親水性が高く、水で洗うとすぐに汚れが落ちて便利(清掃コストが大幅減)
・消臭・防汚・抗菌・防カビなど、さまざまな効果が期待できる
・光がなくても上記効果を発揮する
とくに最近は新型コロナウイルスの影響で抗菌・除菌に対してシビアな世の中になっているので、高い抗菌効果が期待できる無光触媒コーティングを行っておくと安心でしょう。
無光触媒コーティングのメカニズム
このようにさまざまなメリットのある無光触媒コーティングのメカニズムとは、いったいどういったものなのでしょうか。
無光触媒コーティングの場合、基材に対してスプレーガンなどを用いてスプレーで塗布するのが一般的です。基材に無光触媒が吹きつけられたら、乾燥させることで徐々に個々の無光触媒の粒子が多孔組織を形成し、基材にしっかりと固着します。多孔組織が形成されることで、外気あるいは室内の空気に漂う臭いのもととなる浮遊菌や浮遊ガスを、多孔組織が吸収し分解します。
まずは吸着・結合を行い、そこから分解・浄化するという流れで、消臭・抗菌・除菌などさまざまな効果を長期的に生む土壌が仕上がるという仕組みです。
無光触媒コーティングの手順
ここからは無光触媒コーティングの手順を、簡単にご紹介しましょう。コーティングにおいて高い効果が期待できる、無光触媒「エコキメラ」を使用した施工手順を例としてあげていきます。
住宅やオフィスの室内に施工する場合の手順は、以下の通りです。
① 塗布面をからぶきして水を切る、塗布前に食器などを片づける
② 溶剤をスプレーガンなどで縦方向に噴霧する(表面から30センチメートル以上離す)
③ ヘアキャップを横向きに替え、横方向に噴霧(完全乾燥を待つ必要なし)
④ 再度縦方向に向きを切り替えて、再度縦方向に噴霧後、乾燥させる
撥水性の外壁の場合は、まずは高圧洗浄等で水洗浄を行い乾燥させてから噴霧に入ります(モルタルなど吸水性の高い外壁の場合、水洗いは厳禁なので水洗いは行いません)。徐々に距離を近づけながら、同様に縦→横→縦の順番で溶剤を噴霧していきましょう。
まとめ
今回は無光触媒コーティングの流れについて、目的やメリット・メカニズムを簡単にご紹介しました。基本的に室内の施工に関しては非常にシンプルですが、消したい臭いによって高さを変えるなどの工夫が必要です。また外壁の場合は壁面素材によって工夫が求められるなど、プロの技術が必要になってきます。
無光触媒コーティングなら、「アルケミスト」にぜひお任せください。この記事でご紹介した「エコキメラ」の商標をもっているのが、弊社です。人にも環境にもやさしい無光触媒コーティングには定評があり、自信もございます。新型コロナなどの、エンベロープ型ウイルスに対しても効果が期待できます。
効果が長く持続し高い品質が期待できる素材を選び、施工も丁寧に行っていますので、ご興味のある方は、ぜひ一度弊社へご相談ください。