専門知識コラム
2020年08月31日

建物内でウイルスが付着しやすい場所とは?感染リスクの高い場所や注意点を解説!

建物内でウイルスが付着しやすい場所とは?感染リスクの高い場所や注意点を解説!

昨今世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスを筆頭に、感染症はさまざまな形で人々を苦しめてきました。現在は、未曽有の規模の騒動となった新型コロナウイルスを警戒し、日々感染対策に備えて生活している人が増えました。

新型コロナに限っていえば、屋外よりも建物内のほうが危険です。そこで今回は、建物内でウイルスが付着しやすい場所について、詳しく解説していきます。

ウイルスの感性成立条件をまず把握しよう

人や動物に感染することでさまざまな病気をもたらすウイルスですが、その場に存在するだけであれば害はありません。ウイルスが感染するためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。

・ウイルスを保有している人や生物がその場にいること

・感染経路がある

・免疫がないこと

つまり、ここでご紹介した3つの条件のいずれかが絶たれていれば、ウイルスに感染することはありません。すでに感染している人や動物などがいなければウイルス自体を運ぶことはできませんし、感染経路がなければウイルスがあっても感染は果たされず、免疫があればウイルスが体のなかに入ったとしても免疫機能により排除できます。

建物内での感染で注意すべきは「感染経路」

建物内での感染に関して、とくに注意すべきは「感染経路」です。なんらかの感染症が発生したときには、まず確認が真っ先に急がれるのが「感染経路である」ことも事実です。

ウイルスと一口にいっても、さまざまなタイプのものがあります。タイプの違いによって、そのウイルスが取りうる感染経路はそれぞれ異なってくるのです。

まずウイルスによる感染経路には、以下のように大きくわけて4つの種類があります。

・空気感染

・接触感染

・飛沫感染

・血液媒介感染

今回世界的に騒動となっている新型コロナウイルス(SARS-CoV2、COVID-19)の場合は、「飛沫感染」および、「接触感染」が該当します。

飛沫感染と接触感染は気をつければ十分回避可能

飛沫感染とは、ウイルス感染者の発する唾や咳・くしゃみなどにより飛び散る「飛沫」がほかの人に飛び散り、飛び散った飛沫を受けた人が飛沫と一緒に放出されたウイルスを、鼻や口などを通して体内に吸い込むことで成立する感染経路です。したがって、マスクをしないままくしゃみをする人の近くにいただけで感染してしまう可能性があります。

接触感染とは、ウイルス感染者が咳や唾やくしゃみなどをおさえた手でものや人の手に触れ、その手に付着したウイルスが、鼻や口や目などの粘膜部を通して体内に入り込んでしまうことで成立する感染経路です。この感染方法では、だれかが触れた可能性のあるものを触ってしまうことで、感染リスクが高くなります。

空気感染であれば完全に感染者を隔離しないと感染が広がり、血液媒介感染の場合は医療機関の衛生状況などが関係してくるなど、例外があります。

つまり飛沫感染と接触感染は、日常生活でしっかり気をつけていれば感染を防ぐことが十分可能です。

建物内でウイルスが付着しやすい場所はどこ?

ここまで理解していだたいたところで、いよいよ建物内でウイルスが付着しやすい場所について解説していきましょう。基本的には家庭でも職場でも、ウイルスが付着しやすいのは、「人が頻繁に利用する可能性が高いもの」です。

たとえば家庭の場合では、玄関や部屋ごとの「ドアノブ」、窓やふすま、冷蔵庫などの「取っ手」・照明などの「スイッチ類」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。ソファーや椅子やテーブルなどの「共用の家具」・「水道の蛇口」「浴槽」「便器」などの水回り・「固定電話」・「パソコン」なども該当します。そのほかにも、「衣類・財布・アクセサリー」・家のなかの「壁」・「床」なども注意する必要があり、家のなかで人が触れる可能性のあるものはすべてと考えておくとよいでしょう。

職場や電車内、公共の施設では、「エレベータのボタン」・「エスカレータの手すり」・「電車の手すりやつり革」などが該当します。そのほかにも、「自動販売機や食券販売機のボタン」・「ドアノブ」や「ハンドル」、「共用のユニフォームや制服、帽子」や「社員証・セキュリティカード」・「スマートフォン」など、あらゆるものが警戒の対象となります。

飛沫が空気中に漂う「エアロゾル」経由の感染を防ぐために、頻繁に換気をすることも大切です。自分がウイルスを持ち込まないよう、頻繁にアルコール消毒を行うなどの予防策も、感染経路を絶つことにつながります。

基本的に手指には「アルコール消毒」、ものの表面に対しては「塩素系漂白剤」などによる消毒・殺菌がおすすめです。

まとめ

今回は建物内でウイルスが付着しやすい場所について、詳しく解説しました。まずはウイルスの感染経路が特定されないと、注意が必要な場所がわかりません。

新型コロナウイルスのようにワクチンや治療薬がないウイルスの場合、早急に経路を把握することがあらゆる対策の第一歩になります。なお、新型コロナウイルスは接触・飛沫感染のみとされているため、消毒・殺菌で十分に感染を防げるでしょう。

「アルケミスト」では専門業者と提携し、感染経路を把握したうえでしっかりとした消毒・殺菌を行い、「無光触媒コーティング」という殺菌状態を保持する処置を施しています。無光触媒コーティングは、従来の光触媒コーティングのように光を必要とせず、空気中の水と酸素のみで抗菌・防汚などのさまざまな効果が期待できます。

新型コロナのようなエンベロープ型ウイルスにも高い効果が期待できるので、ご興味のある方は、ぜひ一度お試しください。